皮膚の乾燥(皮脂欠乏性皮膚炎)とは?
中高年者においては汗や皮脂の分泌能や角質層の水分含有能の低下、セラミドなどの角質細胞間脂質量の低下など、皮膚の老化が進行して皮膚が乾燥した状態になります。乾燥の程度が強くなると、かゆみがでて日常生活に支障をきたすことがあります。
原因はなんでしょうか?
皮膚の老化によりおこりますが、その他、糖尿病、肝臓や腎臓の障害、内臓悪性腫瘍などの内科疾患に関連してかゆみがおこることもあります。
どんな治療をするのですか?
保湿剤とステロイド外用薬を用います。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬の内服を行うこともあります。内科疾患があればその治療も行います。
注意することはありますか?
冬など空気が乾燥している時期には加湿器を使って適度な湿度を保ちましょう。入浴時にはぬるめの湯につかり、体を洗う時は刺激の少ない石鹸で手か柔らかい布、スポンジで軽く拭きましょう。ゴシゴシこすることはやめてください。入浴後、皮膚の水分が蒸発する前に保湿剤をぬりましょう。皮膚に刺激のある服を着ることは避けましょう。アルコールや刺激物はかゆみを増強するため控えめにしましょう。