にきびでお悩みの方へ

近年にきびの治療薬の進歩はめざましく、多種類の中から患者さんの症状に合う薬を使用できるようになりました。

にきび(尋常性ざ瘡)とは?

毛穴が古い角質で詰まって閉塞したり、毛穴へのアクネ菌という細菌の感染によりおこります。直径1~2mmぐらいの白っぽい面ぽう(コメド)ができ、それが赤くはれたり(赤にきび)、膿(うみ)(黄にきび)を持ったりします。

おこりやすい年齢と時期は?

思春期や若い成人に多いです。夏に悪化しやすいですが、皮膚が乾燥する冬にも悪化することがあります。

おこりやすい部位は?

皮脂腺が発達している顔、前胸部、上背などです。

治療の目的は?

にきび痕を残さないことです。若い患者さんのにきびをゼロにすることは難しいですが、軽微なにきびの状態を維持し、にきびができなくなった年齢になった時のにきび痕がない状態を目指します。

どんな治療をするのですか?

患者さんのにきびの状態について、診察の都度、”急性炎症期”と”寛解維持期”のどちらが主体となっているかを確認しながら治療します。

”急性炎症期”とは、紅色丘疹(赤にきび)や膿疱(黄にきび)が主体で毛穴の中で増殖したアクネ菌が炎症をおこす物質を作っている時期です。そのためアクネ菌の増殖や炎症を抑える薬を用います。
<具体的には>
・抗生剤と過酸化ベンゾイルの配合剤
・アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合剤
・過酸化ベンゾイル
・アダパレン
・抗生剤外用または内服(症状が強い場合には一定期間内服することがあります)

”寛解維持期”とは、面ぽう(コメド)主体の時期です。面ぽうを抑えることで紅色丘疹(赤にきび)や膿疱(黄にきび)への進展を防ぎます。そのため面ぽうを抑える薬を用います。
<具体的には>
・過酸化ベンゾイル
・アダパレン
・アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合剤

薬の作用による特徴は?

・抗生剤:アクネ菌を死滅させ、皮膚の炎症を抑えます。
・過酸化ベンゾイル:アクネ菌を死滅させ、皮膚の炎症を抑えます。加えてピーリング作用もあり、古い角質を除去し毛穴をつまりにくくさせることで、にきびを改善かつ予防します。
・アダパレン:皮膚の角化を調節し、毛穴をつまりにくくさせることで、にきびを改善かつ予防します。

悪化因子は何がありますか?

不規則な生活、睡眠不足、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、生理前、便秘、乾燥肌、皮膚のバリア機能の低下、間違ったスキンケアなど。

日頃気をつけることは?

適度に洗顔し、汚れや過剰な皮脂を洗い落とします。にきびをつぶさないよう、強くこすらずやさしく洗うことが大切です。にきびに刺激が加わると悪化するため、顔にかかる髪型やにきびを触る癖があれば改善した方がよいでしょう。洗顔料や化粧品、日焼け止めは、にきびのできにくいことが確認されているノンコメドジェニックテスト済み製品や低刺激のものを選びましょう。睡眠やバランスのよい食事を規則正しくとりましょう。